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香は言葉と深く結びついた文化です。 香名に託した季節感や心情に心を馳せ香りと共に楽しんでください |
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2010年 1月 お初香
吉祥香
−香三種−
鶴 初舞 試有り
亀 社 試有り
吉祥 清光 無試し
鶴先に出れば 天空吉祥
住の江の浜の真砂をふむ鶴は
久しきあとをとむるなりけり
亀先に出れば 地水吉祥
かめのおの山の岩根をとめて おつる滝の白玉千世のかずかも
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2010年 1月 お初香
御題香
光
−香五種−
一の香 身に染みし
二の香 その色とても
三の香 明けそめて
四の香 今朝の光の
五の香 さやけくあるかな
身に染みしその色とても明け染めて 今朝の光のさやけくあるかな
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2010年 2月
巡礼香
−香六種−
上醍醐寺 発心
松尾寺 迷い
紀三井寺 西方
善光寺 鐘の音
華厳寺 大慈
青岸渡寺寺 大願成就
心あらば西方浄土の鐘の音
慈悲とそ聞くか思いならさん
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2010年 3月
早蕨香
−香三種−
若菜 少女 試有り
雪 野辺 試有り
垂水 春日 無試し
若菜が多く出るか雪が多く出るか、季節のはざまの景色を出香の有り様で楽しむ
おとめらの春日の野辺に萌え出ずる若菜摘むらし古思ほゆ
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2010年 4月
春宵香
−香四種−
春宵一刻値千金 帰趨
花有清香月有影 帰趨
歌管楼台声細細 青春
鞦韆院落夜沈沈 静謐
色去れば触れんばかりにあふれくる熱き想いも去りにし夢も
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20010年 5月
春 試有り 繭こもり
夏 試有り ほととぎす
垣根 無試し 風の色
卯の花 無試し 早乙女
わが宿の垣根や春をへだつらむ
夏来にけりと見ゆる卯の花
源順
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