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香は言葉と深く結びついた文化です。 香名に託した季節感や心情に心を馳せ香りと共に楽しんでください |
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2009年 1月 お初香
吉祥香
−香三種−
鶴 曙 試有り
亀 若水 試有り
吉祥 豊のあかり 無試し
鶴先に出れば 天空吉祥
住の江の浜の真砂をふむ鶴は
久しきあとをとむるなりけり
亀先に出れば 地水吉祥
かめのおの山の岩根をとめて おつる滝の白玉千世のかずかも
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2009年 1月 お初香
御題香
−香五種−
一の香 生
二の香 新珠
三の香 敷島
四の香 歌
五の香 寿ぎ
清けしや我が敷島の新珠の 生寿ぐ歌こそうれし
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2009年 2月
鬼遣香
−香四種−
一の香 隠 試有り
二の香 怨 試有り
三の香 来 試有り
四の香 己 試有り
鬼は外 無試し
隠れたる怨みの名前鬼かとや
識れば来るゝ鬼は外
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2009年 3月
花鳥香
−香三種−
梅 里居 試有り
桜 日和り 試有り
鳥 春水 試有り
出香の出方によりさまざまなる春の景色を 古今、新古今の和歌と合わせて楽しむ
鳥出ずば 春待つ心
梅多ければ 浅き春
桜多ければ 盛りの春
梅 桜 鳥 春のけしき
鳥のみは 残る春
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2009年 4月
替山路香
−香五種−
ゆきやらで 山の辺
試有り
山路暮らしつ かげろひ
試有り
ほととぎす 峰の春風
試有り
今ひと声の 風車
試有り
聞かまほしさに 木霊
試有り
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2009年 5月
松島 試有り 水面
橋立 試有り 白鳥
厳島 試有り 旅寝
舟 無試し 友
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2009年 6月
六歌仙香
−香六種−
あさみとり 僧正遍照 伽羅
月やあらぬ 在原業平 羅国
吹くからに 文屋康秀 佐曽羅
我が庵は 喜撰法師 寸門陀羅
色みえて 小野小町 真那賀
思ひ出てヽ 大伴黒主 真南蛮
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2009年 7月
牽牛 試有り 端居
織女 試有り 御簾
一 無試し 短夜
二 無試し 人恋ふる
三 無試し 笹鳴り
四 無試し 鵲
五 無試し 露の白玉
御簾上げて軒端によれば野辺に降る
星とやおもふ露の白玉
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2009年 9月
うの字香
−香五種−
う 初源
お 玉の緒
あ 遊び
え 選択
い 意志
天地も動かすはかり言の葉の
誠の道をきはめてしかな
明治天皇御製
敷島の大和言葉をたて貫きに
織る践機の音のさやけさ
昭憲皇太后御製
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2009年 10月
月 試有り 萩の上風
雲 試有り 初雁
客 無試し 夜寒
出にあわせて月の影の様を楽しむ
月2 客 水面の月
雲2 客 闇夜
月、雲、客 雲居の月
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2009年 9月
三夕香
−香五種−
槙立山 残菊
鴫立沢 後の月
浦苫屋 友
寂しさはその色とてもなかりけり
槙立山の秋の夕暮れ 寂蓮
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕暮れ 定家
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2009年 10月
年 試有り 冬構え
月 試有り 暦売り
日 試有り 昔語
客 無試し 無事
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