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2010年 of 原宿香禅の会

お初香

吉祥香

   香三種

     鶴           初舞
     亀           社
     吉祥          清光


住の江の浜の真砂をふむ鶴は久しきあとをとむるなりけり
                     新古今和歌集

かめのおの山の岩根をとめて落つる滝の白玉千世の数かも
                     古今和歌集


御題香  - 光 -

   香五種

     一の香          身に染みし
     二の香          その色とても
     三の香          明けそめて
     四の香          今朝の光の
     五の香          さやけくあるかな

身に染みしその色とても明けそめて今朝の光のさやけくあるかな



2月

巡礼香

   香六種

     上醍醐寺      発心
     松尾寺       迷い
     紀三井寺      西方
     善光寺       鐘の音
     華厳寺       大慈
     青岸渡寺      大願成就         



心あらば西方浄土の鐘の音慈悲とそ聞くか思いならさん

3月

早蕨香

   香三種

     若菜      少女         
     雪       野辺
     垂水      春日






おとめらの春日の野辺に萌え出ずる若菜摘むらし古思ほゆ


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4月

春宵香

   香四種

     春宵一刻値千金      帰趨          
     花有清香月有影      回顧      
     歌管楼台声細細      青春
     鞦韆院落夜沈沈      静謐







5月

卯花香

   香四種

     春        繭こもり         
     夏        ほととぎす
     垣根       風の色
     卯の花      早乙女



わが宿の垣根や春をへだつらむ夏来にけりと見ゆる卯の花
                         源順


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6月

六歌仙香

   香六種


あさみとりいとよりかけて白露を玉にもぬける春の柳か 
         僧正遍照 伽羅   やまなみ

月やあらぬ春や昔の春ならで我が身ひとつはもとの身にして
          在原業平 羅国     梢の風

吹くからに野辺の草木のしおるればむべやま風を嵐いふらむ
          文屋康秀 佐曽羅    袖の色

我庵は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人はいふなり
          喜撰法師 寸聞陀羅   青簾

色みえで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける
          小野小町 真那賀    大宮人

おもひ出でて恋しき時は初雁のなきてわたると人は知るらめや
          大伴黒主 真南蛮    

7月

七夕香


   香三種

     牽牛     銀の櫂          
     織女     糸
     星      夢の梯



 ひとすじの糸を慕ひて漕ぐ櫂の音そ消えなん夢の梯








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9月

月影香


   香三種

     月     萩の上風          
     雲     山里
     雁     入相の鐘



 白雲に羽うちかはし飛ぶ雁の数さへ見ゆる秋の夜の月
                 古今和歌集



11月

源氏香


   香五種

     一     齋の宮          
     二     夢路
     三     誰が袖
     四     風のたより
     五     龍田姫



 いにしへの秋の夕べの恋しきに いまはと見えし明けぐれの夢
                        御法



12月

歳暮香


   香四種

     年     侘庵          
     月     火桶
     日     明暮
     客     過客




 日をついで侘びの暮らしの明け暮れも早や年の瀬と炭火つぐ朝


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