お初香
松竹梅香
香三種
松 神楽
竹 初重ね
梅 春の光
常盤なる松にかかれる苔なれば年の緒ながきしるしとそ思ふ
年ことに生ひそふ竹の代ヽをへてかはらぬ色を誰とかはみむ
春くれば宿にまず咲く梅の花君が千歳の翳しとそみる
御題香 - 立 -
香五種
一の香 春立ちぬ
二の香 ふりにし雪に
三の香 風わたり
四の香 あしたの野辺の
五の香 明るけきかな
春立ちぬふりにし雪に風わたりあしたの野辺の明るけきかな
2月
初花香
香四種
雪 摘み草
水 匂ふ風
霞 日永
花 幾春
谷風にとくる氷のひまごとにうち出づるなみや春の初花