2011年 of 原宿香禅の会

　　　香三種

　　　　　梅　　　　　　咲分　　　　　　　　　
　　　　　烟　　　　　　春雪
　　　　　香　　　　　　乙女の春



　淡雪を染めてぞかおる梅の花乙女の春のあやうき色かな

　　　香三種

　　　　　花　　　　　　里の遊び　　　　　　　　　　
　　　　　月　　　　　　ほのか
　　　　　雪　　　　　　春の水

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　　　香二種

　　　　　霞　　　　　　花のなごり　　　　　　　　　　
　　　　　露　　　　　　秋草




　霞たつ花の盛りをすぎてこしいかなる草に結ぶ露かな

　　　香二種

　　　　　鶯　　　　　　八雲　　　　　　　　　　
　　　　　蛙　　　　　　難波津
　　　　　歌　　　　　　安積山

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　　　　香五種

　　　　　一　　　　　　水の色　　　　　　　　　　
　　　　　二　　　　　　繁り葉
　　　　　三　　　　　　安積の沼
　　　　　四　　　　　　水隠
　　　　　五　　　　　　古人

　　　香七種

　　　　　牽牛　　　　　伽羅　　　　　　銀の櫂　　　　　　　　　　
　　　　　織女　　　　　伽羅　　　　　　糸
　　　　　星一　　　　　真那賀　　　　　天つ星
　　　　　星二　　　　　羅国　　　　　　短夜
　　　　　星三　　　　　真南蛮　　　　　袖の色
　　　　　星四　　　　　佐曽羅　　　　　竹林
　　　　　星五　　　　　寸門陀羅　　　　夢の梯

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　　　祝　なでしこジャパン優勝


　　　香四種

　　　　　な　　　　　秋晴　　　　　　　　　　
　　　　　て　　　　　風たちぬ
　　　　　し　　　　　颯々
　　　　　こ　　　　　錦



　颯々と風たちにけり秋晴れの錦にかざす撫子の花

　　　香五種

　　　　　一　　　　　秋の初風　　　　　　　　　　
　　　　　二　　　　　露の白玉
　　　　　三　　　　　手枕
　　　　　四　　　　　夜半の月
　　　　　五　　　　　旅衣




　月かげの宿れる袖はせばくとも留めても見ばやあかね光を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　須磨

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　　　香四種

　　　　　砧　　　　　軒もる月　　　　　　　　　　
　　　　　鹿　　　　　片敷く袖
　　　　　虫　　　　　八重葎
　　　　　枕　　　　　秋の形見



　八重葎軒もる月に影まして秋の形見の袖とやなさむ

　　　香四種

　　　　　年　　　　　侘庵　　　　　　　　　　
　　　　　月　　　　　火桶
　　　　　日　　　　　明暮
　　　　　客　　　　　過客



　日をついで侘びの暮らしの明け暮れも早や年の瀬と炭火つぐ今朝

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